6.26.2014

湖畔さんぽ、御坂山地 -2014.5.25 毛無山~十二ヶ岳~節刀ヶ岳~鬼ヶ岳~王岳



「足和田土砂災害」
王岳から根場におりてくるとき、
普通ではない治山の印象を受け
帰りの車の中で調べて知りました。
普通ではないというのは、
うまく説明できないのですが
「なにがあったのか」と
容易に思わせる
歩くのが怖くなるような




昭和41年の台風26号
御前崎付近から上陸、
山梨県・関東東北を通過し三陸沖へ
9月25日
御坂山系を襲った集中豪雨
西湖北岸の村は
山腹崩壊、土石流の発生により
死者・行方不明者94名
養蚕や林業、酪農で生計を立て
日本一美しい茅葺の集落と言われた、
平和な根場地区は一瞬にして壊滅
当時の新聞に大きく書かれた
「山津波」の文字
日本で土石流災害が意識され、
防災対策が始まるきっかけに




恥ずかしながら
山行を終えてから判ったわけですが
ちょうどこの日
スタートとゴールになった辺りの、
二つの集落が西湖まで押し流された。
とてもショックでした。
次にここを訪れたら
当時の茅葺集落を再現した、
「西湖いやしの里 根場」にある
災害資料館にも
立ち寄ってみようと思っています。




*******




いつもと違う山域を歩きましょう
歩いたことのないところを
近場で眺めの良い山
ちょっとした鎖場でも遊べる










西湖のほとりに車を停め登山口へ
山の頂を踏みつつ湖の散歩
でっかい富士山を期待して
けれど今日はそばにいるのに儚い
靄の向こう、今にも消えそうな
弱々しい姿だったなあ










開けた登山道
本当なら、
南アルプスもよく見えたはず
お天気はイマイチだけれど、
小気味好いアップダウン
それからわたしは
山梨百名山に興味アリ
(日本のソレよりも、です笑)
十二ヶ岳、節刀ヶ岳、王岳
この日は一挙に三つ
先の三方分山まで行けば
もうひとつ稼げたのになあ
少し後悔
それは、またのお楽しみ










最後の山頂、王岳
単独男性がカメラを持っている。
標識の前で「撮りましょうか?」
声をかけると、嬉しそうに
「お願いします」
見るからに真面目そうな人
カメラを渡され
「撮りますよ〜笑って!」
恥ずかしげに写る人
「もう一枚。
今度は、もっともっと笑って!」
思わずわたしが高い声を出すと
男性のよそゆきの顔が
くしゃくしゃになった




王岳からの帰り道は
冒頭に書いたとおり、
いつ岩がゴロゴロ落ちてくるか
大きな堰が幾つも




あと少しで根場のバス停、
というところで⋅⋅⋅⋅⋅⋅
橋の下に見つけた!
「あっ!!」とわたしが声をあげ
指さす方を見遣ったHiさん
「うおーーーーー!!!」
背後の山々に響き渡るほどの声
Hiさんの予想外の反応に、
わたしが腰を抜かしそうに。
いるはずのないものが
そこにいたとか、
おじさんに見えたとか
何かいろいろ言ってましたが
そんなHiさんの反応にも動じず
わたし達のほうが、観察されている
じぃーっと





「なにか、御用?」









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